Untitle*
朝の8時、ベッドで熟睡しながらも携帯のヴァイブレーションで、うっすらと起こされる。
湿度の高さを肌で感じながら、朝の光を認識し、まだ覚醒されない意識のまま携帯に右手を伸ばしメールの確認をした。相手は馴染みのある名前で10年以上つき合いのある親友だった。彼女は私より4つほど年上に見えない年上の既婚者で、数年前に結婚していてた。
子供はいない。主婦と書くと、一般的に想像される範囲での女性像が浮かぶかも知れないが彼女の場合は乳幼児の時に川崎病(※小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群)という重病にかかりその影響なのか、体つきがものすごい華奢で、歩く姿はまるで中学生の少女のようなのだ。顔も幼く、あどけなく、いくつになっても成熟しきっていない可愛い少女そのもので「主婦」というフレーズが彼女ほど当てはまらない人がいないなあ、と会うたびにいつも感じるほどだ。そんな彼女からのメールだった。







08/8/18 8:18 「亡 く な っ た の」







この一言だけがそえられていた。

私が寝起きでも、寝起きでなくても、瞬時に理解できない文だった。

時として、男性より女性の多くが、文章における大事な主語がないまま、会話がスタートされ
一方的に自己視点で発言、または文章を書き上げるという特徴が見受けられるのでこれもまた、そのうちの1つなのか・・・・?と思い,、なんの事だかわからないし、なんだかめんどくさくなり、その時点で強烈な睡魔に押しやられたので再び深い眠りについた。
人間が人間として、使い物にならない時間が24時間で必ずある。
わたしはそれが今、この時だった。




―― 目を覚ましたのは昼前で、雨の音は聞こえない。
遮光カーテンをあけ、燻った空を確認し、イギリスあたりのコールタールの空ってこんな感じなのかな。と思いながら窓をあけ風を入れる。新しい空気が循環する心地よさを覚え身を起こした瞬間に、ネコが嬉しいそうにどこからかシュタッと飛んできて、手を舐めてくる。グルルルと鳴いてスリスリしながら「おまえ!おはよう!おはよう!」と勢いよく彼は言ってくる。そんなかわいいネコを思いっきり抱きしめて、目の先にある携帯に気づく。「あ、そういえば」彼女からのメールが気になる。
なんだったのか、どうしたのか、聞く必要があったので即座に

「誰がどうしたの? なにがあったの?」と書いて送る。


――。

しばらくベッドに腰を下ろしてあくびなんかをしていると彼女から返信が来た。




「ごめんね。 相手が  亡くなっちゃったの  」




・・・・・・・は!??
此の時点で急速に意識がはっきりとし、脳内に血液が送られる。
自分は割と思考が冷静であり、常に状況確認と、自分と相手の状況認識・空間把握などを最優先にして物事を考える質なのだが”人の死”ということに関しては狼狽えする自分がいる。何をすればいいか判断に迷う。迷わない人間はいないだろうけど。
相手にとって何が最大限適切なのかを考えてみるが、かける言葉も適切な言動も、この日は見あたらない・・・・・。困った。
自分が幼少の時に父親の死を間近で遭遇したときに、遺体が眠るベッド脇のテーブルに、使い込んだ白いマグカップと誰が作ったのかわからないがキューピー人形が、毛糸で編まれた服を着せられているのが飾られていて「かわいいのがぶら下がってるなぁ」と認識した記憶があるぐらいで「身近に浴びせられる死」という現実は、恐ろしいぐらい人の思考回路を無にさせるエネルギーが放たれる。



そして、その話を聞いて、私は強い後悔も引き起こした。



2ヶ月前、彼女が目指すヘアメイクのモデルとして頼まれ、目黒で彼女と会っていた。
以前もワタナベサブロオ氏の所に一生懸命通う、彼女の素材になったことがあり、久しぶりだった。
そのとき、いつもの変わらない彼女だったのだが他愛もない挨拶して間もなく、結婚しているパートナーの悩みを吐露しだしたのだ。「最近、別れたくてしょうがない」束縛が激しすぎるというのだ。
話を聞くと、友達と遊びに行くと言っても信用しなくて、数時間置きに電話がかかってくると。
そして、彼女の友達に早く返せ!と怒鳴るほどの行動をするという事実だった。
そんなにまでして彼女を監視・管理しておきたいというのだろうか・・・?
スカートをはいて出かければ「俺と一緒の時は履かないのに、なんで今日は履いているんだ」と。一体、これが何年も一緒に生活しているパートナーのやることなのだろうか?と私は腹が立つと同時に相手の幼稚さに呆れるかえるほどだった。そして、暴力はふられていないと断言している。間違いないだろう。だが、そういう話をした後に必ず「でもね、普通の時はすっごく優しいの」という単語が出てくる。・・・・自分はそういった共依存になりかけている関係を維持させた方が良いとも思わないし
男性に支配されているのが心地良いと思えるような女性と仲良くしていたくもない。
そして、何より、大切な友達には幸せで笑顔でいて欲しいと、心から願っている。
そう思うあまり「早く別れた方が良いと思う」と真摯ながらも、月並みな発言とともに
「経済的な自立は多少の苦しさは伴うが、まだ若いんだし、やる気になれば出来ると思う」と本気で背中を押してみた。彼女ならヘアメイクを真剣に目指せば、独立出来ると思っていた。
そう発言した途端、「そう言ってくれると本当に気持ちが楽になって、とても嬉しい!!!」と
彼女は目はキラキラと輝かせながら、明らかに、塞ぎ込んでいた感情から途端にテンションがあがり饒舌になっていた。

そんな話をしていたら、話の主役である彼女のパートナーから電話が鳴った。
・・・・20分以上もの間、話をし、誰といるのか。何処にいるのか。と問いつめられている。
本当なのか?そんな事を言われてるようだった。
正直、こういう男には反吐がでるほど苛つきと怒りの感情が湧いてくる。
彼女のパートナーの異常な執着ぶりに、少し、常軌を逸した違和感を感じるのだが
親友のパートナーである異常、わたしがケンカを売るわけにもいかない。

しばらくして、携帯が自分に向けられた。
「なに?」
と聞くと、
「おねがい、おねがい」と必死で渡してくる。
携帯を受け取り「はい」と一言、発すると
「もしもし?」と早口で告げる男性の声がした。

この時、初めて私は長年つき合いのある彼女のパートーナーの声を聞いた。
そして、その彼には1度も会ったことがなかったのだ。
だが、1度も会うこともなく、その彼とは、これが人生で最後となった。

会話はそれっきりで、彼女はすぐさま、自分から携帯を受け取った。
しばらく話をし、電話を切った。
「ごめんね!ごめんね!」と謝る癖がついた彼女の弱さに、少し呆れながら
「普通さ、友達と一緒にいたらもしもしの後に、”こんにちわ”とか”はじめまして”とか挨拶ぐらい始まらないのかな」と言うと「ごめんね、彼、本当に女の子といるのか、知りたかっただけみたいなの」と言う。「・・・・・あー、あのね、もうね、何度も言うけど、別れた方が良いよ。異常だと思うんだけど」
「うん、、、そうなんだけどね、、ごめんね」と、謝る。なんだか、彼女が哀れで可哀想でしょうがない。
何かしてあげられないか、何か力になれないだろうか、と思うのだが男女の問題は、他人に介入が出来ない事柄の1つだ。関わる方もエネルギーを必要とする。
しかし、その時点で、ちょっとおかしいな・・・?と思っていたのだが、実際の所、本当に彼は
「統合失調症」という症状が新しくついた精神障害を持った人だった、というのだ。
治療をしないで放置しておくと、悪化し、幻覚や被害妄想に取り憑かれ、思考回路が正常に保てなくなる。大雑把に羅列すると、そんな病気だ。
彼が自殺をしたという、事実を電話越しで聞いたときに彼女はその病名を初めて口にした。

ここ一ヶ月ほど、急激に症状が悪くなって入院していた。
少し良くなって、退院して3日目の出来事だったという。
目を離した隙に、ビルから飛び降りたというのだ。


「次は 高田馬場 高田馬場」」という電車のアナウンスが背後で聞こえる中で、私はあわてて「かけ直すよ」と言おうとしたが、電話を取った彼女のか細い声は、次第に込み上げてくる涙を隠しきれずに、嗚咽をもらしながら「あの時、たくさん話聞いてもらったんだけど、相談したんだけど、本気で別れようとしていたんだけど、今となって後悔でいっぱいなんだ・・・・!」と痛切に言葉にしていた。電話という手段は時として非情で、ただ聞くしか出来ない状況のまま相手の感情を受け入れなければいけない事になる。「いつだったか、私が仕事でいなかった時にも4階から飛び降りていたんだって・・・その時は大丈夫だったんだけどしばらくの間入院していて、良くなってきていたの!良くなってきていたの!」最後の方は嗚咽で聞き取れなかった。私も知っていたら、対処すべき方法を考えたり、専門家では無いが、統計的に適切で有効的な処置があるはずだから、それを調べて勧めたり、何かかける言葉を選んだり、そういう配慮ができたはずだ。はずだし、もっと視点を変えて接したり彼女を支えてあげられる事を探したかった。ただ、それだけのことしか無いが。今では私も後悔している。
そして、今すべき適切な方法が私は見つからなかった。
左耳に携帯をあて、彼女の言葉を必死に汲み取ろうとしていると、陽が沈む時間になり、部屋には西日が差し込んでいた。細いオレンジ色の光を見つめながら、今、私がしてあげたいという衝動に気がついた。それは、多分、すぐにでも、彼女のもとにいって抱きしめてあげたいというシンプルなことだった。だけど、―出来ない、。
電話越しで、か細く泣き続けている彼女に、かける言葉が私には生まれてこない。
「自殺」という死に方をすると、周りに残された方が永遠に自分を責め続けるという負の連鎖が誕生する。恐ろしい怪物のような鎖の塊が誕生し、永遠に生きてる者の首を締め続ける。
永遠に、だ。
その鎖を、負に繋がれた怪物の連鎖を、断ち切る方法を人はまだ知らない。


「これからは笹塚を出て、埼玉の実家に戻って生活をする事になる」という言葉と共に
「ごめんね、また、電話する、」と相変わらず謝りながら、あわてて切った彼女の華奢な身体には
あの時、電話越しに響いてきた彼の、その抑揚のない声によく似た色をした鎖が、柔らかく巻き付いているかのように感じた。彼はその柔らかくも、重い鎖となり、彼女に繋いだ鎖を切ることなく、永遠に彼女の身を包み、生き続けることになるのだろう。

そう感じながら、電話を閉じた瞬間、降り続ける雨の音がじんわりと響き渡っていた。


tune: "Europe, After the Rain"by Max Richter



【2008/08/31 03:33】 | *Life・LivE 日常* | トラックバック(0) | コメント(0)
Gregory Colbert&world's end girlfriend featuring Shione Yukawa,


youtubeでの【MAD】な作品なのですが、これはお互いの生みだした作品の存在を
より共鳴し、響かせて、また1つの世界観を生みだしたステキな映像だったので
ついつい、好きで好きで、疲れた夜など目にしてしまいます。

Gregory Colbertは、単なる人間ではなく、
少しばかり叡智をもった神の目を持つ、異質で強烈な人間の形をした
生き物なのでは無いかと強く感じてしまいます。

この壮大で力強く、映像を生命の息吹に代えてしまう魔術師。
尊いなあ。 Gregory Colbertの作品。

またこの曲は卑怯な旋律なので、どんなものでも美しく彩ってしまうわ。。。

【2008/07/18 22:37】 | *ImAgeE*-映像-動画-えいぞう | トラックバック(0) | コメント(0)
HIP HOPやってきました
「RL&CrownBeats 」のVoのマーくんから
先週の日曜日に電話が来て

「今日のこと、イナッチ(※RLCBのbs担当でわたしのお友だち)から聞いてる?」
「PV撮影あるからリリィさんにぜひ!きてほしぃんだよね!」

みたいな、
みたいな。

「えええ、聞いてないよ〜」

・・・・んな感じで、お誘いされちゃいました。
「わ、わたしがヒップホップのPV・・・・いいんですか・・? ヽ(´Д`;≡ ;´Д`)ノ」と
かなり動揺しつついってきました。

「もっと早く言ってくれたら品川美容外科行って整形しといたのに〜」と
笑いながらも心よく受けさせて頂きました。

途中、 「wwwちょ、wここ日本だよ!?」みたいなカットもありますが、、
だ、だ、大丈夫なんでしょうか?

撮影はめちゃ・めちゃ・暑くて大変でしたが楽しかった。
メンバーはこの「チョイださい感じ&ベタな作りが最初はいいんじゃないかね」って意見です。


「Pop Life」とても良い曲だと思うので、どうぞよろしく。
「イカ天WEB」にもエントリーしてるそうなのねん。
http://video.msn.com/video.aspx?mkt=ja-jp&tab=m1207893681818







「Pop Life」
まずは踊りましょう ゆるんでもいい場所
柔らかなこんなテンション たまにはいいでしょ

遊び、趣味、暇つぶし、酒を飲み、今はとりあえずこの音にノリ
野性的なVIBESにドキドキ 自由に勝手に好きに踊り
Wine、Cuervo、Cocktail、Beer、Sweetな葉巻でホッコリ
はみ出す事もあるぜSorry 許しておくれよこの通り

騒いで Oh Sorry 大音量で Oh Sorry
ハメ外してノリノリ 記憶はトビドビ

バカバカしくたっていいぜ 解って、笑い、涙、ウソ、本当、まざって
リズム、音色、言葉、絡まって 重なって
欲望のみが知ってる行く先 勘ぐるより胸のドキドキ
いつもより少し深く踏み出し 本当の夢本気で描き
心も世界も割とせまい 音色にのって贈る手紙
解っておくれよ女神 解らせておくれよ今夜あたり
愛をテーマに It's a party !! 愛をテーマに It's a partyy !!

騒いで Oh Sorry 大音量で Oh Sorry
ハメ外してノリノリ 記憶はトビドビ

Baby Dont Cry 俺達に残されてる時間 後どのくらい?
Baby Dont Cry この世界に残されてる時間 後どのくらい?
Baby Dont Cry この世代に残されてる時間 後どのくらい?
Baby Dont Cry このParty残されてる時間 後どのくらい?

だから

まずは踊りましょう ゆるんでもいい場所
柔らかなこんなテンション たまにはいいでしょ



【2008/07/16 14:44】 | *music-音* | トラックバック(0) | コメント(0)
新宿Ghetto
Live space/DJ/Tatoo/Bar/Gallery/Skate Corner/Fashion/などなど。
元々は廃墟のラブホテルだった場所を改装して出来たという
なんともいえないイカシタStreet Cultureの発信基地です。

男の子の感性が詰まったハコって感じで、女子の匂いが一切しない
かーなーりーUnderGroundな場所。
その場所はまさに新大久保にありんすー!
Iッチ=RL&CBのみんなありがとーぅ。たのしく遊んできました。
外のグラフィティが雨で撮影出来なかったので次回撮影できたら追加予定

☆ピース☆

http://www.theghettotokyo.com/


DSC02830.jpg DSC02828.jpg DSC02829.jpg DSC02832.jpg DSC02834.jpgDSC02835.jpgDSC02836.jpg DSC02839.jpg DSC02853.jpg DSC02855.jpg DSC02858.jpg DSC02861.jpg DSC02865.jpg DSC02867.jpg DSC02875.jpg DSC02876.jpg DSC02877.jpg DSC02869.jpgDSC02880.jpg DSC02881.jpg DSC02883.jpg DSC02884.jpg DSC02885.jpg DSC02886.jpg
【2008/07/15 11:24】 | *pHoToGraph mAteRiaL-ヒシャタイ* | トラックバック(0) | コメント(0)
今1番熱くなる曲
未だかつて、こんなにも血潮がたぎるほど熱くなれる曲があっただろうか!
あったのです!
中国映画のオープニング!
そう、まさにジェット・リー(リー・リンチェイ)狂のわたくしが
今1番熱くなれる曲がこれであります!
「ワンス アポンアタイムイン チャイナ」のテーマソング!!!!!!
「男兒當自強」Byジョージ・ラムですよっ。
これで筋トレ。最強です。アミノ酸飲んでひたすら筋トレです。
熱くなるんですよー!なんでだー!ハッ!ホッ!

いやあ、かっこいいOPだー!たまらん!



こちらはジャッキー・チェンが歌う「男兒當自強 」ヴァージョンです!!!!!
ジャッキー唄上手すぎ!ハッ!ホッ!

【2008/05/22 15:16】 | *music-音* | トラックバック(0) | コメント(0)
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エーテルの粒子に溶け込む。             影は、――光の記憶なんだよ。

プロフィール

タイガーリリィ。

Author:タイガーリリィ。
世界の終わりまで美しい音と

心が震える創造の世界に溶け込んで

煩労されて、生きていくことにしました。

たまにヴァイオリンとテルミン。鈴。グロッケン。アコーディオン。うた。

たまにふぉトグラクフの素材・被写体。

――先端の狂気・末端の猥雑。
http://www.myspace.com/tigerlily0611

mixi ID =636374

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100 years of choke
(百年の窒息)
world's end girlfriend.

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